2014年12月25日木曜日

佐賀県沖の浮体式潮流・風力ハイブリッド発電「スクイッド」、水没

[skwid](13G070691)  


2013/12/02 に公開
2013年度グッドデザイン・ベスト100 デザイナーズ・プレゼンテーション(57)
テーマ:[skwid]
プレゼンター:中村 拓樹(三井海洋開発株式会社 事業開発部長)
受賞対象:浮体式潮流・風力ハイブリッド発電 [SKWID (スクイッド)]
受賞者:三井海洋開発株式会社

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http://www.modec.com/jp/business/skwid/mov/201309skwid_trialrun.mp4

[skwid]第1号機陸上実験映像(00:32)



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佐賀県沖の浮体式潮流・風力ハイブリッド発電「スクイッド」、水没

http://www.kankyo-business.jp/news/009430.php

2014年12月19日掲載

三井海洋開発(東京都)は、同社が建造した浮体式潮流・風力ハイブリッド発電システム[skwíd](スクウィッド)の第1号機が、仮設置工事中だった佐賀県唐津市加部島沖1.2kmの洋上で12月18日未明に水没したと発表した。

同機では潤滑油等を使用しているが、現時点で周辺海域の汚染はない。また、人的被害はない。天候の回復を待って直ちに同機を回収する予定。

[skwíd]は、ダリウス風車(500kW級)とサボニウス水車(50kW級)を組み合わせたもので、浮体構造物に垂直タービンを適用し、潮流の流体エネルギーを回転運動に変換し、発電機で発電する。外部電源を必要としないため、離島向けの独立電源や災害時の非常用電源など幅広い分野での活用が期待されている。同社は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受け、平成24年より実証研究を行っている。

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http://www.modec.com/up_pdf/20141218_pr_skwid_jp.pdf

浮体式潮流・風力ハイブリッド発電[skwíd]の水没について

2014 年12 月18 日

三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長: 宮﨑俊郎)が建造した浮体式潮流・風力ハイブリッド発電システム[skwíd]の第1 号機(以下、「本機」)は、佐賀県唐津市加部島沖 1.2 km の洋上にて仮設置工事中でしたが、本日12 月18 日未明、その場所にて水没しました。

本機では潤滑油等を使用しておりますが、現時点で周辺海域の汚染がないことを確認しています。

なお、人的被害はありません。

天候の回復を待って直ちに本機を回収いたします。

今回の水没事故により、本機による実証実験プロジェクトにご協力頂いております関係各位にご心配、ご迷惑をお掛けしますことをお詫び申し上げます。

問い合わせ先
三井海洋開発株式会社 総務部(電話 03-5290-1200)

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http://www1.saga-s.co.jp/news/saga.0.2564434.article.html

2013年10月14日更新

浮体式潮流・風力ハイブリッド発電装置。下部の水車部分が運搬中に脱落した
浮体式潮流・風力ハイブリッド発電装置。下部の水車部分が運搬中に脱落した

複合発電の水車部が海に脱落 計画に影響か
 
 三井海洋開発(東京)は13日、唐津市呼子町加部島で17日から稼働予定だった潮流と風力の複合発電装置下部の水車部分(高さ約15メートル)が海上運搬中、海底に脱落したと発表した。計画の継続については「現時点で判断できない」としている。佐賀県は、国が整備する海洋発電の実証フィールド候補地として名乗りを上げており、同装置の稼働をアピールポイントと考えているが、選定のヤマ場となる来年2月に間に合うか不透明な状況となった。

装置は全長約63メートルで、潮流と風力を組み合わせた世界初の複合発電装置。海上に浮かべる円盤状の本体(幅29メートル)の上部に風力発電する風車(高さ47メートル)、下部に潮流で発電する水車がある。風速16メートルまで対応し、最大1メガワットを発電する。呼子名物にちなんで、イカを意味する「スクウィッド」と名付けていた。

同社によると、装置を取り付けた運搬船は10日、香川県を出発。唐津市に向かっていたが、12日午後8時ごろ、福岡県門司港沖北西約25キロ地点で運搬船が揺れ、装置下部の水車部分が海底に落ちた。県新エネルギー課によると、装置の下部は、海中に沈めた状態で運搬されていたという。同社は今後、大分県に装置を運び、脱落状況や原因など詳細を調べる。

同社総務部は「まったく予期せぬ事態」としており、唐津市沖での発電計画については「継続するかどうか、判断できない」とした。県新エネルギー課は「実証フィールドのアピールにつなげるため、2月までには稼働してもらいたい。ただ、企業の判断になるので、要望しかできない」としている。
 
2013年10月14日更新

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TENYU with [skwid] / 備南開発バージ天佑+浮体式潮流・風力ハイブリッド発電スクイッド


2013/10/12 に公開
The BINAN DEVELOPMENT's deck cargo pontoon TENYU which carried the [sqwid] on board passed through under the Kanmon Bridge in the Kanmon Strait. The [sqwid] is a floating wind and tidal current hybrid power generation system which MODEC developed. http://www.modec.com/fps/skwid/

別の船を和布刈で待っているときにAISで備南開発の「天佑」がタグボートの山陽丸と­広島丸に伴われて関門航路に向かって周防灘を航行していることに気が付きました。天佑­はガントリークレーン等の重量物を輸送するバージでいつか撮影してみたいと思っていた­「船」でした。この時点では積荷が何なのか、あるいは空なのかわかりませんでしたが、­現場にいたこの積荷の関係者の方から風力発電の風車で、関門橋にかなり近い高さがある­ことを教えていただきました。この風車は三井海洋開発(MODEC)が開発した世界初­の浮体式潮流・風力ハイブリッド発電の[skwid]というシステムだそうです。この­後佐賀に運ばれて設置されるようです。 http://www.modec.com/jp/business/skwid/

TENYU
天佑
IMO: 8638578
Type: DECK CARGO PONTOON
GT: 8,484t
DWT: 10,710t
Size: 148.3m x 26.7m
Built: 1996
Yard: MITSUI OSAKA ENGINEERING & SHIPBUILDING
Flag: JAPAN
[2013/10/12]

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https://www.at-s.com/sns/diary/14282
2013年 10月14日 18:10
・佐賀県:“世界初”浮体式潮流・風力ハイブリッド発電 [skwíd] の落成式を延期します
https://www.pref.saga.lg.jp/web/kisha/_74610/_75093.html
> “世界初”浮体式潮流・風力ハイブリッド発電 [skwíd] の落成式を延期します  10月17日(木曜日)13時から開催を予定しておりました「“世界初”浮体式潮流・風力ハイブリッド発電 [skwíd] 落成式」は、[skwíd]輸送中のトラブルにより、佐賀県海域への到着が困難となったため、開催を延期させていただくこととなりましたのでお知らせします。
 
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風力と「潮力」を1台で兼ねる発電装置、佐賀県沖で起動へ

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1305/20/news031.html


海に恵まれた日本。海から得られるエネルギーには大きな可能性がある。洋上風力はもちろん、波力、潮汐、潮流、海流、海洋温度差など、海水からもさまざまな再生可能エネルギーを抽出可能だ。ただし、国内の研究開発はかならずしも進んでおらず、個別のエネルギーをなんとか取りだし、実用化しようとする努力が続いている。
 佐賀県が協力し、三井海洋開発が進めるプロジェクトはひと味違う*1)。洋上風力と潮力を1つの装置から同時に得ようという野心的な試みだ。
*1) 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の海洋エネルギー発電システム実証研究 の共同研究である。
 日本海南西部の玄界灘で2013年秋から実証実験を開始する(図1)。佐賀県呼子町の加部島北西海域が有力候補地だ。風況や海水の流れ、海底地質などの条件がそろっているのだという。
 海洋エネルギーの開発は、漁業との共存が前提だ(図2)。佐賀県は2011年度から地元の玄海漁業協同組合連合会、漁業組合との協議、調整を始めている。今回の立地も漁業者からの推薦によるものだという。2012年度には漁業者代表を会長とした海洋再生可能エネルギー協議会を設置している。

yh20130520skwid_guide_590px.jpg 図2 海洋エネルギー開発の立地。出典:佐賀県

浮体構造物で発電

三井海洋開発は、浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積み出し設備(FPSO)を主力製品とするなど、浮体構造物に強い。ただし、発電技術ではまだ実績がほとんどない。「今回実証実験を始める浮体式潮流・風力ハイブリッド発電は、これまで縮小モデルなどでの研究を続けてきており、実機がまだ1台しかない状態だ」(三井海洋開発)。
 三井海洋開発の発電プラットフォーム「[skwíd]」は、同社が一から設計した(図3)。水面に垂直に浮かび、海底とは複数のケーブルで係留する形だ。海底に固定されてはいない。水面上の高さは約50m、水面下の深さは約20mある。

yh20130520skwid_skwid_300px.jpg 図3 浮体式潮流・風力ハイブリッド発電プラットフォーム [skwid]。出典:三井海洋開発

 [skwíd]には水面上にダリウス風車が、水面下にはサボニウス水車が付いており、これらの運動を電力に変える。図3にある海面上の白い骨組みのようなものがダリウス風車、黄色い浮体の下部にある灰色の円筒がサボニウス水車だ。「風の強さなどさまざまな条件によって値が変わるものの平均して1基で、一般家庭約150戸の電力をまかなうことができると試算している」(三井海洋開発)。これは500kW程度の出力に相当するだろう。

 ダリウス風車は、国内でも広く設置されている3枚羽根の風車とはかなり見た目が違う。回転方向の性質から垂直軸風車と呼ばれるタイプのものだ。揚力を利用して回転する*2)

*2) ダリウス風車は停止状態から回転状態に移行する自己起動が困難だとされている。[skwid]では、サボニウス水車の動力を利用して、自己起動の課題を解決している。
 なぜ、一般的な水平軸風車ではなく、垂直軸風車を採用
したのだろうか。「タワーの高さが同じであれば、水平軸よりも効率が高いからだ。強い風に対してもタワーに掛かる力が少なくなる上に、強風時でも発電が可能だ」(三井海洋開発)。陸上に設置する同じ直径の水平型に対して2倍の発電量を見込めるのだという。さらに、重量がかさむ発電機をタワー上部ではなく、水面の浮体部に設置できることも大きいだろう*3)。発電機は図3の黄色い浮体の中央にある白い円筒形の部分だ。

*3) 垂直軸風車はどの方位の風でも受けることができ、水平軸風車のような能動的な方位制御が必要ないというメリットもある。

 潮汐発電は、1日2回起こる海面の上昇と下降を利用した発電だが、潮位差が大きなところでなければ実用化しにくい。例えば世界初のランス潮汐発電所(フランス、最大出力240MW、平均出力62MW)では潮位差が13.5mある。国内では有明海北部の約6mが最大だ。

 一方、潮汐に沿って起こる海水の水平方向の流れは、海峡や瀬戸などで増幅され強い流れに変わる。国内でも立地可能な地点が広く分散している。[skwíd]が利用するのも潮汐ではなく、潮流だ。

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http://www.modec.com/jp/business/skwid/overview.html

[skwid] の概念

潮流と風 - 海の恩恵を最大限に活かした世界初のハイブリッド発電

やむことのない潮の流れと強く安定した海風の力。
2つの無尽蔵な海洋エネルギーを組み合わせ、効率的に電気にかえる、世界初の潮流・風力ハイブリッド発 電システムです。風車の起動を潮流の力が助けるように組み合わせたハイブリッドシステムにより、多様な気象条件に柔軟に対応できるだけでなく、従来の風力発電で必要だった起動時の外部電源も不要となり、離島向けの独立電源や災害時の非常用電源など幅広い分 野での活躍が期待されています。
 

「洋上」に特化した専用設計

一般的な陸上型風車は高所に発電機等があり重心が高いことから、 揺れる洋上に適用すると不安定になりやすく、メンテナンスも危険な高所作業を伴うなど、大きな課題がありました。 安全を考えれば設備はできるだけ低重心化し、高所作業や潜水作業を不要にすることが、本来「洋上」の設備には不可欠なのです。

そこで[skwid]では、発電機を風車の下に配置した垂直軸型の風車を採用。設備の低重心化を図るとともに海中の水車がおもりとなって「起き上がりこぼし」になる設計にすることで、風車の直立安定性を格段に向上させました。さらに、波の揺れから機構部を切り離す独自の軸支持システムの開発や、全ての可動部を手の届くところに配置し、メンテナンス性を飛躍的に向上させるなど、すべてが「洋上」に特化した専用設計となっています。
 
 
 
 
浮体・軸支持システム機構部が貫通するドーナツ型の船体は、波の揺れを機構部に伝えないよう、防振ゴムを介して機構部を支えます。海中の水車がおもりとなって「起き上がりこぼし」となる設計です。

漁業との共存を大切にしたデザイン

洋上発電の普及の為には、漁業との協調が何より重要です。そのためには、周囲に立ち入り禁止海域を設けない、漁場への負荷を最低限にする等、本業の邪魔にならないことはもちろん、漁業者が保有し、潮流が早くて漁網をおろせない場所に設置できる副業モデルになることを目指しました。

漁船からの視認性が高い風車 低回転なので、鳥類などの生態系を脅かさず、見た目にも優しく発電を続けます。

漁船でアクセスしやすい大直径の船体 航行する船とブレードの接触を防止するだけでなく、見た目の安心感や繊細で凛々しい風車との対照感がポイント です。

魚にやさしい水車 潮流と同じスピードでしか回らないため、生態系を脅かさず、魚礁となって魚を集める効果も期待されています。


 


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http://www.modec.com/jp/business/skwid/index.html

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